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.NET Frameworkプログラミングテクニック
for Visual Basic/C# Vol.6 
グラフィックス&イメージ(I) Visual Basic編

著者 北山 洋幸
判型 B5変型判、416頁
本体価格 4,000円
ISBN 978-4-87783-176-9

本書について

 .NET Frameworkも、ごく普通に使われるようになりました。すでにたくさんの入門書が出版されています。そこで、より具体的な応用例が必要ではないかと思い、以前出版したC++を使ったグラフィックス処理や画像処理解説の書籍を、.NET Frameworkへ対応させてみました。両方を比べると、一般的なC++プログラミングと.NET Frameworkによるプログラミングの違いを実感できます。さらに、.NET Frameworkを使いこなす学習にも役立つことでしょう。

 プログラミングに慣れてきた頃、興味を持つのは、グラフィックスおよび画像処理ではないでしょうか。ビジュアルなプログラミングは言語学習を楽しくします。グラフィックス処理や画像処理プログラミングを行いながら.NET Frameworkを習得すると、退屈な学習の苦痛を少しでも軽減できると思います。

 .NET Frameworkは強力なクラスを備えています。その強力な機能を利用することで、用意に本格的なグラフィックス&画像処理プログラムを開発することができます。本書では、複雑なプログラムを作らず、.NET Frameworkのクラスを利用してグラフィックス&画像処理プログラミングの基礎を学習します。

 本書は比較的負荷の軽い処理をメインに解説します。とはいえ、グラフィックス&画像処理自体は来んピュータに高い負荷をかけます。旧式のパソコンでは多少表示がもたつくことも考えられます。特に.NET Frameworkは、その性質からコンピュータへかける負荷が軽くありません。このため、速度に関してはNativeなコードを出力する言語に比べて高速とはいえないでしょう。ただし、クラスを上手に利用すると高速な処理も可能です。本書では、そのような高速化の例も紹介します。

本書の対象読者は、以下のような人を対象としています。
・.NET Frameworkの入門が終わり、応用を考えている人
・Visual Basicで応用プログラミングへ挑戦したい人
・グラフィックス処理プログラミング初心者
・画像処理プログラミング初心者

目 次

第1章●グラフィックスプログラミングの基礎

1.1 線を引く
1.2 いろいろな線種、線幅
1.3 ラインキャップ
1.4 連続した線を引く
1.5 四角を描く
1.6 ベジェスプライン
1.7 カーディナルスプライン
1.8 円弧を描く
1.9 楕円を描く
1.10 塗りつぶされた楕円を描く
1.11 図形のグラデーション塗り
1.12 図形のレンダリング品質の変更
1.13 扇形を描く
1.14 ポリゴンを描く
1.15 GraphicsPathオブジェクトで多角形を描く
1.16 文字列を描く
1.17 クリップ
1.18 多角形のクリップ
1.19 座標系の変更(1)
1.20 座標系の変更(2)
1.21 座標券の変更(3)
1.22 アフィン変換

第2章●グラフィックスプログラミングの応用

2.1 マウスボタンへの反応
2.2 マウス移動への反応
2.3 ラバーバンド(直線)
2.4 ラバーバンド(四角形)
2.5 変形ウィンドウの表示
2.6 マウスで移動できる変形ウィンドウ
2.7 実行時に形の変わる変形ウィンドウ
2.8 複雑な変形ウィンドウの表示
2.9 画面上を動き回る変形ウィンドウ
2.10 簡易アニメーション
2.11 半透明のウィンドウ

第3章●画像処理プログラミングの基礎

3.1 画像ファイルの表示
3.2 画像の色をRGBで表示
3.3 RGBの分離(1)
3.4 RGBの分離(2)
3.5 RGBの分離(3)
3.6 モノクローム変換(1)
3.7 モノクローム変換(2)
3.8 色の分布を二次元で表示
3.9 ヒストグラムの表示
3.10 水平方向の輝度を表示
3.11 垂直方向の輝度を表示
3.12 モザイク処理
3.13 色表現ビット数の制御

第4章●画像処理プログラミングの応用

4.1 水平方向エッジの検出
4.2 垂直エッジの検出(1)
4.3 垂直エッジの検出(2)
4.4 ラプラシアン
4.5 画像のネガ変換
4.6 ソフトフォーカス
4.7 ガンマ補正
4.8 ノイズ除去
4.9 最低輝度のピクセルの抽出

参考文献/参考サイト
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索引