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gnuplotの精義
フリーの高機能グラフ作成ツールを使いこなす

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本書について

 私がgnuplotを使う理由は、楽しいからです。プログラムを書くおもしろさ、きれいなグラフに仕上がったときの喜びがあります。それに対して、Microsoft社のExcelに代表されるスプレッドシートのグラフ作成はどうか? という質問もあるでしょう。正直言うと、私には使う喜びはほとんど感じませんし、苦労して使いこなそうという気になれなません。最も大きな理由は、作成されるグラフの質があまりにも低いことにあります。理科系の論文や報告書には、使えないと考えています。もう一つの理由は、Graphical User Interface(GUI)のため融通が利かないことにあります。異論もあるところでしょうが、私の正直な感想です。 グラフ作成ソフトウェアの優劣を決める最も重要な要素の一つに、仕上がりの美しさがあります。その点、gnuplotは申し分ありません。多少面倒ですが、細かく設定をすれば、論文に掲載できるクオリティのグラフを描くことができます。私が初めてgnuplotを使った十数年前のバージョンの出力されるグラフの質は低く、それにがっかりして、しばらく使っていませんでした。それからしばらくして、バージョンの向上とともに、グラフの仕上がりが良くなり、それ以来使い続けています。

 gnuplotは高機能にもかかわらずフリーのソフトウェアです。しかも、WindowsやMacintosh、Unixなどさまざまなプラットホームに対応しています。コストを気にすることなく、だれでもが自由に使うことができます。プログラムの作成者に、大変、感謝しています。

目 次

サンプルプログラムのダウンロード

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■正誤表■ 2012/2/23

本文の内容に誤りがありました。 お詫びして訂正いたします。