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メディアクエリで実現する
レスポンシブWebデザイン

2015年6月10日 初版第1刷発行

本書について

 レスポンシブWebデザインで制作されたWebサイトは、「PC用」も「スマホ用」も同じHTML & CSSが配信されます。にもかかわらず、端末の種類に応じて異なるレイアウトでWebを表示することが可能です。
 このような仕組みを実現しているのが、CSS3で新たに採用されたメディアクエリという機能です。メディアクエリは“条件付きのCSS”であり、画面サイズに応じて各要素の書式を変化させることが可能な記述方法です。このような話を聞くと、『なんか難しそうだな……』と思うかもしれません。しかし、実際に作業を始めてみると、それほど難しくないことを実感できると思います。HTMLとCSSの基本さえ知っていれば、Webのプロでない中級者の方でも十分に対応できる内容です。レスポンシブWebデザインを実現するにあたって、JavaScriptは必須要件ではありません。「知っていたほうが便利」という程度の存在で、レスポンシブWebデザインの中核をなすのは、あくまでHTMLとCSSです。PHPやPerlなども必要ありません。よって、Webの制作経験がある、幅広い方々が利用できる手法だと考えられます。
 Webサイトのマルチデバイス対応は、いまや避けて通れない問題です。本書との出会いをきっかけに、スマートフォンやタブレットにも対応するWebサイトの制作方法を身に付けていただければ幸いです。

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