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【改訂版】プロトコル構文規定言語ーASN.1
著者 森野 和好/戸部美春
判型 B5変型判、656頁
本体価格 12,000円
ISBN 978-4-87783-120-2

本書について

 「プロトコル構文規定言語 ー ASN.1」初版が発行されてから早くも10年が経過した。その間、初版は継続的に購入され読まれ、辞書のように利用されもした。このことは、機械と機械とのあいだの文法ともいうべきANS.1の効用が広く理解されたものと思われる。事実、最近ASN.1が用いられている分野は、以下に列挙したものをはじめとして多岐にわたる。

・ディレクトリのサービス定義と、LDAPなどのプロトコル仕様
・ディジタル証明書、Webサーバやブラウザで使われるSSL/TLS
・汎用移動体通信システム(UMTS)標準に基づく第三世代移動体システム
・テレビ会議のプロトコルや、電話会議の確立や情報フォーマット
・ICカードのデータ構造やデータ交換
・金融業界におけるバイオメトリック情報を本人確認に利用するときの処理アルゴリズムや照合方法
・航空機と地上管制システムとの間で交換される情報
・交通情報と制御システム(TICS)や高度道路交通システム(ITS)
・変電設備や変圧器などの制御

 このような応用分野の拡大に伴い、基本符号化規則(BER)に加えて、セキュリティを意識するアプリケーションのためにBERを特化した識別符号化規則(DER)、航空管制やオーディオビジュアル通信のように帯域やCPUが逼迫しているアプリケーションのために詰込み符号化規則(PER)、XMLで定義されたメッセージのためにXML符号化規則(XER)、レガシープロトコルのための符号化制御記法(ECN)などの仕様追加がASN.1に対して行われた。改定版では、これらの内容を含め、大半を新規に書き下ろすこととなった。初版にも増して多くの人々のお役に立てば、筆者らの大きな喜びである。

目 次

第1章 ASN.1の概要

1.1 目的
1.2 ASN.1とは
1.3 モジュール
1.4 文字集合と項目
1.5 データ型
1.6 情報オブジェクトクラス
1.7 制約
1.8 パラメータ化
1.9 符号化規則
1.10 符号化制御記法(ECN: Encoding Control Notation)
1.11 生成規則

第2章 ASN.1の記法

2.1 概要
2.2 ASN.1モジュールの記法
2.3 データ型の記法
2.4 ASN.1正規表現
2.5 情報オブジェクトクラスの記法
2.6 制約記法
2.7 パラメータ化

第3章 基本符号化規則(BER)、識別符号化規則(DER)および正準符号化規則(CER)

3.1 基本符号化規則
3.2 各ASN.1データ型の符号化
3.3 識別符号化規則と正準符号化規則

第4章 詰込み符号化規則

4.1 概要
4.2 PER符号化へのアプローチ
4.3 符号化手順
4.4 ASN.1データ型の符号化
4.5 PER符号化の例

第5章 XML符号化規則(XER)

5.1 概要
5.2 語彙項目の拡張
5.3 基本XML符号化規則(BASIC-XER)
5.4 正準XML符号化規則(CANONICAL-XER)
5.5 符号化例

第6章 符号化制御記法(ECN)

6.1 概要
6.2 ECN文字集合と語彙項目
6.3 ECNの概念
6.4 符号化クラス、符号化オブジェクト、符号化オブジェクト集合の識別方法
6.5 ASN.1データ型の符号化処理
6.6  ELMモジュール
6.7 EDMモジュール
6.8  符号化クラス
6.9 符号化オブジェクト
6.10 符号化オブジェクト集合
6.11 値マッピング
6.12 確定構文
6.13 符号化特性に使うASN.1データ型
6.14 共通的な符号化特性グループ
6.15 ビット項目と構成子の確定構文
6.16 #TRANSFORM符号化クラスの確定構文
6.17 #OUTERクラス
6.18 符号化規則の定義例

第7章 国際標準化経緯と利用状況

7.1 ASN.1標準化経緯
7.2 ASN.1の利用状況

第8章 付録

8.1 概要
8.2 ASN.1:1988/1990記法と現ASN.1記法
8.3 マクロ記法
8.4 ISO 6093数値表現3
8.5 ISO 3166国コード

参考文献

索引